きっちゃてん

銅版画や作品とは関係のない個人的な趣味の話ですが、
(そもそもこのこっそりブログ、ほぼひとりごとのようなものなのですが)
街に出たときに張っているアンテナのひとつに
「いいかんじのきっちゃてん」というものがあるのです。
シャレ乙なカフェとか、そういうのでなくって
珈琲チケットがあって、昔っからあって、煙草の煙が少々もくもく、
地元のおじさまおばさまが通うような、お店の雰囲気も重厚で
そして素敵なマスターが居て珈琲美味しく、居心地よければ百点満点◎
最近そこらへんを歩いていても、きっちゃてんセンサーが経験を積んで
ふとした時に発見出来たりもするようになりました。
きのうも街の賑やかさに疲れて、ふらふらと街を背に歩いていったところで
偶然なんとも素敵な店構えのきっちゃてんを見つけました。
入り口には手書きで「しばらくの間、5時までの営業とさせていただきます」
とのメモ。時計を観ても17時5分前…ううむ。
一瞬駄目かなと思って通りすぎたけれども
やっぱり気になって引き返して入店しました。
素敵なおじいさんが、ひとりで切り盛りされているなんとも素敵な空間で
閉店間際にすみません、と言って珈琲を頼んだら
にっこりと ゆっくり飲んでいってくださいね と一言。
出してくださったコーヒーもサイフォン式で、素敵な空間にもうそれはそれは
うっとりとしました。
ご好意にべったり甘えるわけにもいかず、そそくさと珈琲を飲んでお店を後にしましたが
今度はゆっくり行こうと思います。
ちなみにその場所でとっても不思議なことが起こりました。
世の中にはなんとも不思議なことがたくさんあるのだなと
改めて思い知らされる一日でした。